ナラ枯れ

だいぶ前からミズナラやコナラなどのナラ類を中心に、夏に赤く枯れていくのでみんなびっくりして調査したところ、カシノナガキクイムシという昆虫(甲虫類)が大量に木に入り込み、さらに木を枯らす菌を伴っていて、それらの木を枯らしていることが判明したのです。
今のところ四国では徳島県での発生記録は無いようですが、鹿児島で驚くほど被害が広がっていて、夏の緑の中にあちこちに赤く枯れた常緑樹が目立ち、相当ひどい状況でした。

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これは鹿児島には多いマテバシイという常緑のカシですが、このように赤くなって枯れています。幹を見ると直径が20センチくらいですが、たくさんの穴が開いていて、その下には細かい木くずが落ちて、葉の上などに積もっているのです。このような状況があればこの虫の被害であることは間違いなく、少し前は鹿児島市内の一部にあるマテバシイが大量にやられて真っ赤になっていましたが、現在はあちこちでシイもやられ始めてこのような状況になっているようです。
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これはマテバシイではなく、スダジイがやられているのですが、鹿児島はシイの大木林が多いのでこのようにあちこちでシイが枯れているのがみられ、相当被害が大きい事がわかります。

高速1

私が気になったのは、岡山県あたりの山陽道の道脇にある小さなクリやクヌギなどもかなりの頻度で枯れているのです。これが何のためにそうなっているのか不明ですが、ナラ枯れは大きい木がやられると思っていましたが、高速道路沿いは小さい木がかなりやられていました。これもナラ枯れなのでしょうかね・・
また香川県に入っても坂出あたりから高松、津田あたりまでクヌギなどを中心にかなりやられているのではないかと思うような状態であったことです。高速ですので、停車して調べることはできませんでしたが、どうも相当広がっているのではないかと思われました。
皆さんも、徳島県でこういうものをごらんになられましたら、それがどんな状況でもかまいませんので、ご連絡下さるとありがたいです。