冬越しも大変です
2016年、最初の話は徳島でも,佐那河内でもありません。
これは鹿児島県の薩摩半島南部の開聞岳(かいもんだけ)の1月1日の写真です。
まだアサギマダラがいるのではないか・・と自宅から1時間ほどのところにあるこの山の麓まで行きましたが、さすがに花もほとんどなくて、姿を見ることはできませんでした。
鹿児島のほうでも、私の家の辺りでは12月中旬に結構寒い日があったようで、寒さに弱い植物に付く蝶の幼虫たちがまだ残っていて、これでは寒さで死んでしまうという状況でした。
本来ならば右のように蛹になっていれば何とか冬を越せるのに、まだ幼虫が20-30匹も付いていました。これでは餌が枯れてやがて全滅してしまいます。仕方なく、みんな集めて、自宅からもっと南の坊津という所の、廃校にある餌植物の葉の上にみんなをのせて・・・まあ此所なら霜は降りないだろうから、葉も枯れず、なんとか食べていけるだろうからがんばれと言って別れてきました。
本来は分布していない地域に食樹を植えてあるので、それに秋の終わり頃に親が飛んできたようですが、彼らにとっても迷惑なのかもしれません。でも親は秋には相当移動するので、時々そういう事をしてうまくいけば分布域が広がるということなのでしょうか。
ちなみにこのチョウはモンシロチョウの3倍ほどの大きなチョウで、ツマベニチョウというきれいなチョウなのです。