悪い奴ら
できの悪いオジさんは別として,世の中,いろいろな悪いやつがいて,この前帰った鹿児島でこれまでいなかった変なカメムシが、ゴーヤの大害虫になる怖いやつだと気がつきました。
こいつはアシビロヘリカメムシというもので,もともとは奄美大島くらいから南にしかいないものでしたが,どんどん北上してきています。実はもう四国にも入り込んでいて,高知県はあちこちにいるようです。
徳島県ではまだ見つかっていませんが,おそらく侵入は時間の問題でしょう。
これがゴーヤの大害虫になり,ヘチマやキュウリなどにつくということで,入ったら大問題ですね。虫屋はかっこいい虫という事で,喜んでいましたが,これは危ない虫です・・
もう一つは、これももうすでに20年くらい前から定着してしまったけど,元々は南方のものだったキオビエダシャクという蛾の一種です。これももともと鹿児島県本土にはいなかったものですが、幼虫がイヌマキの葉を食べるため,植木の移動で卵や幼虫が、車について成虫が運ばれたりすると、もっと北上することは考えられる虫です。昼間も飛び回りますが,夕方になると動きはかなり速く,今年はたくさんの成虫が飛び回っていました。
幼虫が集団でイヌマキの葉を食べると枯れてしまうことも多く,垣根にイヌマキが多い鹿児島県としてはいろいろな対策をとっているようですが,農薬では各家のものまですべてを管理できませんし,冬がかなり寒くても全滅しないようでなかなか消えません。それほど暖かくなってしまったという事なのですね。こんな虫が入ってこないように,注意したいものです。