何のハチ
ひと月ほど前に,K草さんが持ってきたという不思議なものが机に置いてあった.
厚さが1センチほどの板の端っこの面に,ハチの巣がずらっと10個ほど並んでいるのである.
もちろんアシナガバチやスズメバチではなく,ハナバチ類であることは分かったが,さて何だろうとほっておいた.
すると出てきたのはオオハキリバチであった.
このハチはクマバチの巣のあとや,竹筒などに入り込み,中に幼虫の育室を作っていくのは知っていたが,今回はおもしろいところに作られていた.
K草さんが置いていた板を積み重ねたものに,せまい隙間ができて,その間が四角の筒状になってしまったので,そこに巣を作ったようである.黒いのは松ヤニで,それで巣を作るとのこと.かなり硬い・・中に貯めるのは花粉団子でいろいろな花から花粉を集めてきてはダンゴにして,それがたまると産卵して,次の部屋を作る.
こうしてきれいに並んだ蛹室ができていたようだ.